増え続ける高齢者医療費は一人ひとりの病気予防から
我が国は世界でも有数の長寿国と言われていますが、厚生労働省の資料によると2005年度に65歳以上の高齢者が20%を超え、75歳以上の方も9.1%に達し、ますます増加の傾向にあります。2020年度の予測では、65歳以上の方が40%に迫り、75歳以上の方も15%を超えると予想されています。
高齢者が多くなるということは、診療の必要な老人の比率が増加するわけですので、その医療費も比例して増加します。高齢者医療の増加に伴い、2006年度の医療給付費は28兆円にも達し、2025年には56兆円にも上ると推定されています。
わが国では、高齢者のための医療制度として、1983年老人保健制度として施行されました。この時点で1973年に無料となった高齢者医療が、定額の有料化から1割負担を経て、一定の所得がある方は2割負担に増額となり、あわせて老人保健への加入時期を75歳まで順次延長してきました。しかし、それでも高齢者医療費の伸びは大きく、若年層の負担だけでは制度の存続が危うくなってきました。その抜本的改善を図るために後期高齢者医療制度が2008年度からスタートしました。
しかし制度が改正されても、高齢者医療は今後も厳しい状況に変わりなく、若年層へのさらなる負担増を招く可能性も否定できません。高齢者医療で重要なのは、自らの健康を保つために、若いころからの食事の改善、日々の運動・体操で健康を保つこと、病気になりにくい身体にすることなど、一人ひとりが病気を予防することにより医療費削減を図ることが本当の解決策と言えます。
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