認知症高齢者の立場になった介護が重要
認知症高齢者は増加の一途をたどり、平成17年度では全国で200万人にも達すると言われています。認知症については、完全な予防方法はないもののだんだんと解明され、進行を遅らせるなどの手段ができつつあります。
まず大事なことは認知症高齢者の病気であるかの判断です。他の病気と同じですが、早期発見が一番大切ですので、認知症の疑いがある場合には家族と一緒に受診することが重要です。認知症に似た症状として、せん妄やうつ症、および加齢に伴う物忘れ等があります。
せん妄とは、急性の脳障害によって起こる意識障害ですので、1日のうちで状態が大きく変動するのが特徴です。またうつ状態は、言語の理解力の低下がないという特徴があり、認知症高齢者との違いを判断することができます。判断に迷う場合もありますので、疑わしい場合には早めに受診することが大切でしょう。
認知症高齢者には、アルツハイマー型と脳血管性、さらにレビー小体型と呼ばれるタイプがありますが、その種類に応じた治療が必要です。治療と同時に重要なのが、患者の症状にあったケアと介護です。ケアは専門の精神科医師や療法士などにより回想法や音楽療法、動物を利用するアニマルアシスドセラピーも注目を集めています。介護は、不可解な行動をとる認知症高齢者に最初は戸惑いますが、まずは認知症を良く理解し、日常生活でできることは本人にやってもらい、できなくても一方的に責めるようなことをしないなど、認知症の方の側にたった対応を行うことにより少しでも進行を遅らせることができるようです。
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