高齢者福祉を総合的に支える高齢者医療センター
高齢者医療センター構想については、各自治体で取り組んでいますが、その理念としては、高齢者は体力の衰えや複数の疾患を持っている場合が多く、治療や手術においては、困難さが増すことから検査や麻酔、薬物の投与までの全ての診療科が合同連携して行うことにより、患者の治療・手術の安全性を高めることにあります。また単なる病気の治療だけでなく、手術後のリハビリはもちろん、再発の防止にも力点を置き、さらには、スポーツ医学とも連携し、病気そのものを予防する、あるいは健康で長寿を全うできることにも目的をおいたものです。この考え方は、介護保険法を始めとした高齢者福祉の基本的な理念にそったものであり、今後高齢者医療センターの増加は必要不可欠と言えます。
しかしながら、総合的な高齢者医療センターの開設には、各分野の医師や看護師、スタッフの確保と同時に財源の確保が必須であり、各自治体とも早期の充実はなかなかできないのが現状です。そんな中でいち早く開設し、設備や仕組みが行き届いているのは順天堂東京江東高齢者利用センターでしょう。ここでは、高齢者にやさしい医療、治療を目指すと同時に、介護を必要としない健康な状態を保つための予防医学に加え、認知症やパーキンソン病など高齢者疾患の解明にも努力しています。このような総合的な高齢者医療センターの充実により、元気な老人から介護や治療が必要な老人までの広い意味での高齢者福祉が実現する社会が期待されます。
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